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うきは市E様「新たな住まいを求めて古⺠家移住・古⺠家リノベーション」

福岡市の中⼼部にある⾃分のオフィスから、歩いて10分。割と静かな場所に我が家はあった。我が家といっても、ごく普通のマンションの1室だ。妻と息⼦の3⼈暮らし。

息⼦は⽣まれたばかりで、まだ⼀歳にもなっていない。都会の暮らしはそれなりに便利で、何不⾃由なく暮らせている。とても快適だ。しかし、マンションとなると隣や上下階の住⼈への騒⾳が気になる。息⼦はまだ⾚ん坊だし、夜泣きもする。泣くのをやめさせるわけにはいかない。

動き回るようになれば、バタバタと⾛り回る⾳が響くだろう。下の階に住んでいる⼈の迷惑になっていないかと⼼配になる。
普段顔⾒知りなら多少うるさくても許せるだろうが、コミュニケーションが取れていないと、イライラするばかりだ。
⼦供の⽣活⾳が原因で、同じマンションの住⺠とトラブルになることがある。

ある⽇、私は妻とこれからの事について話してみた。このままこの家に住み続けるかそれとも引っ越すかそして私たちは新しい家を探すことを選んだある程度の広さのある⼟地と家が欲しかった具体的なことはまだわからなかったけれど漠然とした理想の暮らし⽅は思い描いているそれから私たちは家探しを始めた。ちなみに私はIT関係の会社を経営していて、必ずしもオフィスで仕事をしなければならないわけではない。福岡市街や郊外で探すことになった。思い描く理想の暮らし⽅が「古⺠家」ならできそうな気がした。

1つの物件にたどりつく。場所はうきは市。地図で⾒る限りちょうどいい感じだった。建物⾃体も、築年数の割に状態は良さそうだ。不動産屋の紹介で⼀般社団法⼈福岡県中央古⺠家再⽣協会を紹介された。

古⺠家に関して良いアドバイスをもらえるそうでワクワクした。古⺠家のことを深く理解していて、古⺠家が本当に好きな⽅々がいらっしゃるんだなとすごく感じた。私は話ながら、この古⺠家のことがどんどん好きになっていった。そして最終的にこの古⺠家に移住することに決めた。これから購⼊・リノベーション・移住の事について⼆⼈三脚で相談に乗ってくれるとのことで⼼強かった。

古⺠家の購⼊・リフォームにかかる費⽤を全て⾒積もってもらい借り⼊れをすることにした。融資審査が通るかどうか?運命の分かれ道。幸い、交渉上⼿な古⺠家鑑定⼠でもある不動産屋さんのおかげで無事に借り⼊れ審査が通った。
具体的な打ち合わせが始まった。間取り、内装、外装。まじめな⼀級建築⼠さんと打ち合わせを進める。「理想」を形にしてくれる⼼強い味⽅だ。

⼀⽅的にこちらの要望を聞くだけでなく、住み⼿の⽴場に⽴って「価値ある提案」もちゃんとしてくれる。この建築⼠さんは、うきは市伝統建造物群保存地区の相談員をされており「古⺠家鑑定⼠」でもある。つまり、古⺠家に精通した建築⼠ということ。今の建築⼠は、現代の住宅設計に関するプロであり、伝統的な古⺠家は⾮常に難解で、その建築について詳しい⼈は少ないのだ。しかもこの建築⼠さんは、古⺠家に対して情熱を持っている。打ち合わせが楽しい。

移住の最重要課題の1つ、「近所付き合い」がある。特に地⽅になると「よそ者」を嫌う傾向にある。都会ならさほど気にはならない。
住⼈の⼊れ替わりが激しいのでいわゆる「よそ者」が⼊ってきてもさほど気にすることは無い。けれど⽥舎は違う。昔からその地域に住み継いできた住⼈が、その地域を守り、作ってきたのだ。⾃分たちの⼟地に、「よそ者」が突然⼊ってきて、かき回されたくはないのは当然だ。

移住で失敗する理由に、「仕事」と「予算」と「近所付き合い」がある。仕事と予算はクリアできた。あとは近所付き合いがうまくいくかどうか。地域の⼈に嫌われたら住み⼼地は最悪だろう。都会のように孤⽴するだろうし、そうなったらまた、元の暮らしに戻らなければならない。どうやったら地域住⺠、特に隣近所とうまく付き合っていけばいいのだろうか?何から始めればいいのか?漠然とした不安があった。こればかりは不動産屋さんや建築⼠さんに頼むことはできない。どうしたものか・・・

そこで頼りになる存在が福岡県中央古⺠家再⽣協会さんだ。うきは市の会員さんも沢⼭いる。そして、皆さん「古⺠家を残したい」「地域のために、古⺠家を通してできることをしたい」という情熱を持って活動をしている。そんな福岡県中央古⺠家再⽣協会さん⽅々の情熱は、地域住⺠の⽅にも伝わっていて、この古⺠家が空き家で物件の整備をしているときからご近所さんとの関係作りにも⼒を⼊れていた。

いつかこの古⺠家に住む⼈が現れたときに、地域の⼈から受け⼊れてもらいやすくするために、ちゃんと種まきをしてくれていたのだ。私たち家族が、この古⺠家に移住することが決まって間もなく、近隣の⽅との顔合わせの場をセッティングしてくれた。お節介はしない。あくまでも⾃然のままに同じ釜の飯を⾷い、お酒を呑み交わし、お互いのことについて話をする。

まだまだこれからだけど、少しだけ打ち解けた気がした。「お互いさま、お陰さま」⼀軒家に住んでいれば、多少⼤きな⽣活⾳がしても気にはならない。息⼦を怒って⼤泣きしても、元気に⾛り回っても、マンションのように周りを気にすることは無い。それでも、ご近所様に迷惑をかけることもあるだろう。そんなときにはご近所さんからも怒ってもらえると⼦供の為にもなる。これから移住して、少しずつ「地元の⼈」になれたらと思う。

全体の設計も出来上がり、いよいよ着⼯することになった。当たり前だけど、改めて思う。いろんな⼈が関わって、家は出来上がるんだと。特に、左官さんは、独⾃の美意識を持たれていて、もっともプロ意識が⾼い⼈だと思った。何かあれば、またこの職⼈さんに頼みたい。建具屋さんも想像以上の仕事をしてもらえたと思う。

⼯事が進む中で問題があったとすれば、予算の問題が常にあったので、⼯事が始まるともっとこうしたいという欲が出るものだ。余裕を持って予算を確保しておけばよかったと思う。やり残したことも多くあった。

それでも、完成後の新しい我が家を⾒て、愛着を持てる良い家になったと思う。完成して実際に住み始めた今、ワクワクしていることがある。それは、古材は磨けば綺麗になることがわかったので、外部も含め早いとこ全部磨き上げたい。住み始めるとやりたいことが⾊々出てきているので、ちょっとずつ愛着を持てる家に仕上げていきたい。

息⼦は⼀歳になったばかり。この⼦の記憶では、この家がスタートになるはず。現代の家とはまた違う、不便な部分や不満が出てくると思う。でも、それと同じくらい、好きな空間、⾃分の場所を⾒つけていってほしいと思う。⼯夫次第で、いくらでも住みやすくなるはずだ。私の好きな場所は「縁側」だ。縁側でのんびり本でも読みながら過ごしたい。いつか、この⼦が⼤きくなってから、この家を懐かしんでくれたら嬉しい。

「⼦供の頃は、実家は不便で嫌いだった。でも、⼤⼈になって実家に帰ってきて、やっぱり家は⼼地良いな〜」と⾔ってもらえる家に育てたい。この「古⺠家」はいつ完成するだろう?今から本当に楽しみだ。

縁側でのんびり本でも読みながら過ごす⾵景を思い浮かべ、私はワクワクしていた。

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